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ブランコ

ブランコ

大きな電動の巻き上げ機が、天井の滑車に通された六本の革ベルトをキリキリと引き絞る。
床も壁も天井もコンクリートが剥き出しの小部屋に、機械音が不気味な咆哮となって響いている。
皮ベルトは小さ目の敷布のような革につながれており、ちょうどハンモックみたいに上に寝せられた青年を持ち上げていた。
50cmほども上がったろうか。
男が巻き上げ機のスイッチを切り、青年の尻をグイと押す。
拘束具で妊婦のように四肢を大きく広げた状態に固定された青年の身体が、空中でゆらゆら揺れた。
「恐いか?」
青年は男の問い掛けに答えず、ただ睨み返す。
いきなり拉致され全裸にされた挙句、こうして男の眼前に性器の全てを晒す格好で吊り下げられてなお、青年の目には理不尽な暴力に屈したくないという強い意思が漲っていた。
「いい顔だ」
男が満足そうに微笑み、余分な脂肪の無い引き締まった尻を撫で回す。
金属のコックリングをはめられた男性器が、皮膚を這い回るナメクジのような感覚に反応してぴくりと痙攣した。
「この顔がそのうち、快感でグチャグチャに乱れる」
男は返事の無い青年など気にも止めず、言葉を続ける。
「尻で感じて、ヒィヒィ泣きながら射精するんだ。楽しみで仕方ないよ」
男の指先が尻の谷間をついと撫で、肛門の上で止まった。
青年の顔に緊張が走り、指の侵入を防ごうと括約筋がぎゅっと締まる。
だが、男はそのまま無謀な突入をする気は無いようだ。
ぺろりと舐めた湿った指先で丸く括約筋を撫で、眉間に皺を寄せて男を睨む青年にそっと囁いた。
「まずは掃除だ。それからゆっくり広げて、尻の性感帯を教えてやる。じっくりとな」


ゴムホースからどぼどぼとぬるま湯が噴き出している。
男が大股開きになって丸見えになっている肛門目掛けて、湯をかけ始めた。
「やめろ・・・っ」
男のしようとしていることの意図に気付いた青年が牽制したが、当然相手は聞く耳など持たない。
ホースの口が肛門に当てられると適度な水圧が簡単に括約筋を広げ、青年がどんなに拒んでも大量の湯が腸内に入り込んでしまう。
「やめろって!・・・・ぅ・・・・っ」
「もう漏らしそうか?まだまだだ。たっぷり飲み込んで、味わえよ」
腸内に注ぎ込まれる湯は、始めはスムーズに、やがて腸の奥まで入り込むに連れて出口を求め始める。
強い排便欲求と液体で腸を広げられる圧迫感に、青年は必死の形相で括約筋を締めて抵抗するより他無い。
勢い良く流れ込む湯が渦を巻きながら腸壁を叩き、ゾワゾワと奇妙な感覚が腰骨や尾てい骨から這い上がって青年を苛む。
「あ・・ぅ・・・んっ・・・・はっ・・・ぁ」
「どうした、可愛い声を出すじゃないか。こんなことで感じてるのか」
「違う・・・っ」
だが、言葉とは裏腹に、青年の下腹に乗った肉は徐々に固さを増していた。
端正な顔に脂汗が浮かび、それがいかに辛い責めであるかを物語っている。
見知らぬ男の目の前で汚物をぶちまけたくない彼は尻穴を引き締めるしかないが、それによってぽこりと膨らんだ腹の中では大量の湯がバージンの尻を拡張し、さらに渦巻く水流によって今まで意識することの無かった性感帯を刺激するのだ。
「苦しそうだな。漏らす前に言えよ。いくらコンクリートのたたきでも、クソで汚されちゃかなわないからな」
憎むべき相手に排便を宣言しなければならない屈辱。
しかし彼の尻はとうに限界を迎えていた。
「も・・・やめ・・・っ」
「おいおい、それが人に物を頼む態度か?」
「水、止めて・・・ください・・・っ」
もう一瞬たりとも我慢できそうに無かった。
青年は悔しさを堪えて男に嘆願する。男も青年の限界を知り、ホースを離す。
湯が止められ、ほの暗い蛍光灯に照らされた室内を苦しげな息遣いだけが満たす。
排泄を待ち望んでヒクヒクと妖しく蠢く肛門。
男はニヤニヤと笑いながらその部分と青年の顔を交互に見つめている。
「トイレ・・・行かせて・・・・!」
悲鳴に近い声を合図に、男が手近にあったバケツを取り上げ、爆発寸前の尻に押し当てる。
「これがお前の便器だ。ひり出せよ。見ていてやる」
男が口元を大きく歪めて笑ったのと、激しい水流がバケツの底を叩いたのは同時だった。
ビューッという音と共に括約筋の隙間から小便のように湯が噴き出し、やがて間欠泉よろしく濃い色の液体を飛び散らせる。
「・・・ぅく・・・・っ」
それが終わると、太い茶褐色の汚物がずるりと吐き出される。
湯で柔らかくなった肛門はおちょぼ口のように尖り、男の目の前で次々と排泄をした。
「ずいぶん溜まってたな。もう一回洗腸しておくか」
視姦されながら行う排泄のためか紅く染まった青年の顔が、恐怖と絶望で悲痛に歪んだ。


男はその後、さらに二回の洗腸を施した。
嫌がる青年の尻にホースを押し当て、おびただしい量の湯を注入したのだ。
二回目などはもはや出る固形物も無いのをよいことに、堪えきれなくなって湯を撒き散らしている間も注入を止めなかった。
しかもその間も男は、青年を辱めるため努力を怠らなかった。
「尻穴が開いてきたな。そろそろ別のモノで広げて欲しいんじゃないのか」
「ピンクの内壁が丸見えだ。ヒクヒクしていやらしい肉だな。誘っているつもりか」
次々と投げかけられる卑猥な言葉と度重なる洗腸が、青年から体力と抗う意思を削ぎ落としてゆく。
腸に残っていた液体が全て排泄された頃には、青年の表情には今にも泣き出しそうな弱々しさだけがあった。
「さあ、綺麗になったぞ。次はどうするか、分かるか?」当然、答えは無い。
おどおどとした目が男を見つめ、返される射るような視線に耐えられずに伏せられる。
「ケツ穴を広げるんだよ。それも、思いっきりね」
「・・・・・・・・!」
言葉と同時に肛門を撫でられ、青年の身体がビクンと跳ね上がった。
「そのためにケツ掘りブランコに乗せたんだ。こいつはいいぞ。骨盤が開いて、ぶっ太いモノでも奥まで咥え込めるようになる」
男はそう言ってから、青年から正面に見える壁側に移動した。
そこにはスチール製の棚があり、男が集めた様々な「道具」が並べてある。
巨大な男根の形状をしたディルドゥや、蛇のように恐ろしく長いディルドゥ、疣の大量に付いた奇怪なバイブレーターなどを指で示しながら、男が言葉を続けた。
「さあ、どれで広げて欲しい?選ばせてやるよ。こいつはどうだ?ケツ穴をギリギリまで拡張しながら出口をパール回転でえぐってくれるぞ」
男が取り上げたのは青年のものよりも二周りは大きい男根型のバイブレーターだった。
根元近くを真珠がびっしりと覆っており、スイッチを押すとそれがシャラシャラと音を立てて回転する。
「あぁ・・・・」
青年の脳裏に、巨根のバイブレータで貫かれる自分の姿が浮かんだ。
あれほどの太さと長さでは、初めての彼の尻を奥まで埋め尽くすだろう。
液体でも苦しかったのだ、あれを入れられた時の苦痛は想像を超えている。
しかもパール回転で引き伸ばされて喘ぐ括約筋を抉られたら・・・!
「やめてください・・・やめてくださぃ・・・」
青年は唯一自由な首を横に振りながら、消え入りそうな声で何度も許しを請う。
「じゃあ、こっちにしようか。バルーンになってて膨らむから、ケツの中で腕ぐらいの太さまで膨らむ」
「体が・・・壊れます・・・っ。お願いですから、やめてください・・・!」
「仕方ないヤツだな」
男は呆れたようにため息をつくと、道具を棚に戻した。
それから右手の人差し指を立てて、卑猥にくねくねと曲げる。
「それなら、俺の指はどうだ」
恐ろしい道具を見せられた後でのこの提案は、とても優しいものに思えた。
男の指は細長く、しなやかな動きは機械的な震動やパール回転に比べてずっと楽に見えたのだ。
「俺が指で拡張してやる。お前が俺の指だけでイけたら、道具を使うのは勘弁してやろう」
「ゆ、指でお願いします・・っ」
青年は男の提案に飛びついた。
「よし、決まりだ。ただし、いつまで経ってもイかなかったら、道具に切り替えるぞ。お前もせいぜい協力するんだな」
「は・・・はい!」
素直に頷く哀れな獲物を満足そうに眺め、男は棚から取り上げた粘度の高いローションを右手に振りかけた。
指の一本一本にローションを絡ませ、どろどろに濡らす。
海生生物のようにぬめる人差し指がひたりと肛門に当てられ、その冷たい感触に括約筋が縮み上がった。
「力を抜け。入れるぞ」
青年が目を閉じ、緊張で引き締まっていた双丘が弛緩して開く。
間、髪を容れず、人差し指がぷつりと挿入された。
「うっ・・・・ん・・・・っ」
湯での洗腸は青年の括約筋を柔らかく解し、男は苦も無く指を押し込む。
根元に差し掛かったところで指をくるりと回し、それはちょうど腸の流れに沿ってぴたりと収まった。
「どうだ、痛くも苦しくもないだろう?」
「はい・・・・・・ぁ・・・っ?ぁああっ!?」
男が指先をくいと曲げた途端、きゅうっと切ない感覚が青年を襲った。
先ほどの洗腸時に味わった悪寒にも似た快感を、さらに強めたような刺激だった。
「あ・・あっ・・・そこっ・・・ぁあっ・・・イヤですっ!」
「んん、どうした?ここがどうかしたのか?」
「んぅあ・・っ!そこ、押さないでっ・・・!!」
そこがGスポットと知った男が、重点的にその部分を責める。
指の腹でそっと撫でたり、いきなり強く突き上げたり、その都度青年が甘い嬌声を上げて「イヤ」を繰り返す。
言葉とは裏腹に、コックリングで拘束された陰部が熱を帯びて固さを増す。
根元を絞られることでいつもより固く勃起した肉が、指先による内側からのくすぐりでピクピクと先端を痙攣させた。
「ああああっ・・・漏れちゃいますっ・・・イヤだ・・・っ」
「良かったじゃないか。尻だけでイけたら、バイブを突っ込まれなくて済むんだぞ。そぉら、もう一本」
ちゅぷり、と中指までもが根元まで押し込まれた。
二本の指は肛門を横に引き伸ばしながら、性感帯へ正確に押し当てられる。
指の圧迫感、捻られ掻き回されながら性感帯を突かれる感覚が、青年の肛門を性器へと変えた。
「あぐぅ・・・っ!そんな、突かないでっ・・・ひっ・・ぃいいいっ!」
「言ったろう。俺の指でイけば許してやるって。それとも極太バイブが欲しいか?」
「イヤです・・っ・・・指で、指でしてください・・・っ」
「いいだろう、じゃあお前の言う通りにしてやるから」
青年の潤んで小動物のように怯えた目が、絶望的な眼差しで男を見上げた。
「ほら、言えよ。どうやったらケツでイける?」
「・・・・それは・・・・・」
小さく掠れた声が、羞恥に震えている。
青年はなぜ男が先に道具を見せつけたのかを悟った。男は彼に、自尊心を打ち砕く言葉をいくつも言わせようとしているのだと。
「早くしないと、パールでケツをグチャグチャにえぐるぞ」
「あ・・・お、奥の方を、押してください・・・っ!」
「奥?ここか?」
男はわざと位置を外して掻き回す。トロトロの肉を掻き回されるむず痒さが下半身を支配し、青年は身悶えながら言葉を続ける。
「もう少し、奥の・・・上の方・・・ぁああああっ!そこです!そこを・・っ」
「どうして欲しい。こうやって撫でられるのがいいか、それとも・・・」
「ひいぃいいいいっ!キツ過ぎます!イヤだ・・っ!」
男がめちゃめちゃにGスポットを叩き、押し上げ、掻き回す。
青年の目と筒先から涙が雫となり、ブランコの揺れに合わせて流れ落ちる。
「あひっ・・・ひぃ・・ひっ・・ぃ・・・も、っと・・・広げながら・・・・突いて・・・」
「淫乱な奴だな。いいだろう」
三本目の指が突き立てられ、括約筋をギチギチに引き伸ばす。隙間から腸内のいやらしい臭いが漏れ出し、グチャグチャと鳴るローションの音と一緒になって、青年の興奮を高めた。
「ぁあ・・・スゴぃ・・・っ・・・・俺の、ケツ・・・っ・・・はひぃ・・・っ」
「もっとスゴいのをくれてやろうか?」
男が薄笑いを浮かべ、腕に力を込めた。
Gスポットを支点に、三本指がグルグルと円運動を始める。括約筋が上下左右に激しく揺さぶられ、尻の奥から肉棒に向かって電撃のような快感が突き抜けた。
「ひぎゃあああぁぁあああああっ!!」
「そんなにイイのか?我慢汁ダラダラだぞ。これならもう一本入りそうだな」

青年に制止する間は無かった。
人差し指から小指まで、四本の指が肛門を縦に大きく引き伸ばしながら彼を貫いた。
「あっあぁあああーーーーーーーーーっ!!」
絶叫と呼ぶのが相応しい悲鳴が耳を劈き、青年の全身が硬直する。
だが男は掻き回す手を緩めるどころか、四本指全部をバラバラに曲げ伸ばしし、手首を返しながら尻の中を掻き混ぜた。
「あがぁあああああぁあああああっ!!」
「イきたいのか?イきたいならそう言うんだ」
男が左手で青年の勃起を握った。固く張り詰めた肉棒を垂直に引き下げながら、充血して鈴口をひくつかせている先端を握り締める。親指の腹で汁にまみれた一つ目を縦にこすられ、青年が叫ぶ。
前後からの責めは彼の理性を完全に吹き飛ばし、絶頂を求める獣に貶めた。
「こすってっ!!チンポ、こすって!!」
「チンポこするだけでいいのか?ケツはどうして欲しいんだ?」
「ケツ、奥まで広げてっ・・・メチャメチャに突いて・・・っ!!」

「いい子だ」
男が笑い、右手が拳全部が入ってしまうのでは無いかと思えるほどに激しく肛門を突いた。
同時に亀頭全部を覆った左手が、親指を尿道にめり込ませたままズリズリと皮を動かして肉をしごき立てる。
前後から煽られ追い立てられた快感が、その瞬間に激しい奔流となって青年の全身を駆け抜ける。
「んぅぅううううううーーーーーーーっ!!」
激しすぎる責めに歯を食いしばりながら、青年が吐精した。
鈴口を親指で塞き止められているために射精に勢いは無く、快感が長く尾を引きながら青年の五体を侵食する。
「んうーーっ!!んっ!んぅ!んんぅうーーーーっ!!」
射精している最中も右手の四本指が容赦なく尻を掻き回し、絶頂の途中で前立腺を嬲られた青年が、痛みとも快感ともつかない声で吼えた。

アナルポンプ

「やめ・・・あっ、ああぁっっ!・・・」

少年の叫びもむなしく、シュコシュコと空気を送られ膨らむポンプ。性器と肛門を無惨に晒した少年をあざ笑いながら、携帯で写真を撮る者や、近くで観察する者、乳首を弄る者さまざまだ。

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